バックリンク対策とSEOスパム



バックリンクを増やす行為は、そこからのアクセスを増やすための一種のPR活動であり、従来からごく普通に行われてきたことです(最近はほとんどが検索エンジン経由の到着なので効果が大きくない状態ですが)。たとえば、Yahooカテゴリー(カテゴリーに分類されたリンク集)などに登録してもらうことは、アクセス数向上に必須な活動でした。もちろん、リンク集に登録してもらうことも、相互にリンクし合うことも、同様に重要な活動でした。

しかしながら、バックリンク対策の多くは、見方によっては、SEOスパムです。理由は、自然発生によるバックリンクではないからです。たとえば、リンク元とリンク先のテーマに共通性がない場合、一般に両者に合意があるため、SEOスパムです。相互リンクの場合、確実に両者に合意があるため、SEOスパムです。そして、お金をかけて広告リンクを張ることも、自然発生ではないので、SEOスパムです。

SEOスパムのいう言葉は「SEOスパムの定義に該当する」という意味と「SEOスパムとしてペナルティを科せられる」の2とおりの意味で用いますが、上記は「SEOスパムの定義に該当する」という意味で用いました。つまり、実際にはペナルティを科せられてはいないということです。

※ 2007年6月、Googleは「SEO目的のリンク売買はガイドライン違反」を公式に表明しました。今後、少なくともGoogleにおいては、有料の広告リンクバックリンクとしての価値を失っていくものと思われます。

本資料が以降に説明するバックリンク対策は、現在において、検索エンジンSEOスパムとしてペナルティを科していない施策です。その施策の中には、合意が見え隠れするのであまり高い評価がされていない施策もありますが、現状において、小さくともプラス評価を受けている内容です。相互リンクサイトとの相互リンクに関しても、あまり大きくはないですが、プラス評価を受けられます。

そのようなグレー部分の多いバックリンクですが、その数を増やすことは、(有償広告を除いて)容易なことではありません。大きな手数をかけなければ多数のバックリンクを得ることはできず、そのため、いいかげんなサイトが多数のバックリンクを得ているケースは、リンクファームに参加している場合などを除いて、稀な話です。その結果として「バックリンク対策を行って多数のバックリンクを得ているサイトの大半は(それなりに)良いサイト」という考え方が成立すると理解します。(バックリンク対策に費やす工数をサイトの改善に充てることができれば、もっと良いサイトができる筈ですが…)

検索エンジン側としても現状を心得ている筈であり、無用にこのグレー部分を混乱させるような施策を採ることはないと考えますが、今後、以降で説明するようなバックリンク対策(特に相互リンク)に対し検索エンジンが判断を変える可能性がないとは言い切れません。ただし、バックリンクを増やす行為は、アクセス数を増やすために従来から行われてきたPR行為であり、それを検索エンジンが禁止できるようなことではないと思います。

なお、リンク集相互リンクを問わず、1ページに数百のリンクを張っているようなサイトもありますが、そのような怪しいサイトには近づかないことをお勧めします。また、数百、数千の参加サイトがもれなくお互いにリンク張ることで多大な相互リンクを張り合うリンクファームと呼ばれるコミュニティは、発見されれば参加サイトすべてがSEOスパムとしてペナルティを受ける可能性が高く、参加するべきではありません。数百のリンク集や中小検索エンジンに一括登録する有償サービスの利用も、今後、どのような扱いを受けるか微妙な点があります。

検索エンジン側によるバックリンクに関したSEOスパムの判定基準は不確かであり、今度どのように変化していくか分かりません。各社サイトの方針としては、リスクをとらず全く関わらずに行くのもよし、リスクをとって攻めの姿勢で望むもよし、というところでしょうか。ただし、全く関わらずに行く場合、ページの評価的には相当のハンディキャップを負います。

以降で説明するバックリンク対策は、上記のような特性を持っている施策であることをご理解いただき、ご自身の責任の下で参考にしてください。